胸部
気管支喘息
■ 疾患の概要
気管支喘息とは、気道に慢性的な炎症が生じ、気道が過敏になることで繰り返す発作性の気道狭窄を引き起こす疾患です。気道の炎症・浮腫・分泌物増加・筋収縮によって気道が狭くなり、喘鳴(ヒューヒューという音)や呼吸困難が出現します。
発症の要因には以下が関与します。
・アレルギー(アトピー型):ダニ・ホコリ・花粉・動物の毛など(小児・若年者に多い)
・非アレルギー型:ウイルス感染・大気汚染・運動・ストレス・冷気(成人に多い)
・遺伝的素因:アトピー素因・家族歴
日本では人口の約3〜5%が罹患し、小児から高齢者まで幅広い年齢層に見られます。近年、成人発症喘息・高齢者喘息が増加しています。
■ 主な症状
・発作性の呼吸困難・息苦しさ
・喘鳴(ヒューヒュー・ゼーゼーという呼吸音)
・咳(特に夜間〜早朝に悪化)
・胸の締め付け感
症状は自然または治療により改善・消失する可逆性が特徴です。重症発作ではチアノーゼ・意識障害・呼吸停止に至ることもあり、適切な緊急対応が必要です。COPDとの鑑別では、喘息は可逆性・発作性であることが重要な違いです。
■ 診断に必要な検査
・呼吸機能検査(スパイロメトリー):気道閉塞の程度と気道可逆性(気管支拡張薬投与後の改善)を評価します。FEV1/FVC低下と気管支拡張薬投与後の改善(12%以上かつ200mL以上)が診断の根拠となります。
・ピークフローメーター:自宅での気流速度測定により症状の変動を記録します。
・血液検査:好酸球数・総IgE・特異的IgE(アレルゲン検索)を評価します。
・胸部X線:他の肺疾患の除外に用います。
・呼気NO検査:気道炎症の指標として有用です。
当院では呼吸機能検査・血液検査・胸部X線による評価が可能です。
■ 主な治療方法
・長期管理薬(コントローラー):吸入ステロイド薬(ICS)が基本。長時間作用型気管支拡張薬(LABA)・ロイコトリエン拮抗薬・生物学的製剤(重症例)と組み合わせます。
・発作治療薬(リリーバー):短時間作用型吸入β₂刺激薬(SABA)を発作時に使用します。
・アレルゲン免疫療法:ダニ・スギ花粉などに対する減感作療法。
・環境整備:誘発因子(アレルゲン・喫煙・化学物質)の回避
当院では診断・治療薬の処方・吸入指導・定期的な呼吸機能評価を行っております。
■ 予防や生活上の注意点
・吸入ステロイド薬を症状がなくても継続する(自己中断しない)
・誘発因子(ダニ・ホコリ・花粉・冷気・タバコ)を避ける
・禁煙・受動喫煙の回避
・インフルエンザワクチン・肺炎球菌ワクチンの接種
・発作時の対処法と重症化のサインをあらかじめ確認しておく
■ ご予約はこちら
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