胸部
肺炎
■ 疾患の概要
肺炎とは、細菌・ウイルス・真菌などの病原体が肺に感染し、肺実質(肺胞・間質)に炎症が生じた状態です。日本では肺炎は死因の上位を占め、特に高齢者では誤嚥性肺炎が増加しています。
主な原因は以下の通りです。
・細菌性:肺炎球菌(最多)・インフルエンザ菌・マイコプラズマ・レジオネラなど
・ウイルス性:インフルエンザウイルス・新型コロナウイルス・RSウイルスなど
・誤嚥性:食物・口腔内細菌の気道への誤嚥(高齢者・脳梗塞後の方に多い)
・真菌性:免疫低下者に多い(カンジダ・アスペルギルスなど)
高齢者・基礎疾患のある方・免疫低下者は重症化しやすく、特に注意が必要です。
■ 主な症状
・発熱(38℃以上)・悪寒
・咳・膿性痰
・呼吸困難・息切れ
・胸痛(胸膜が炎症に巻き込まれた場合)
・全身倦怠感・食欲不振
高齢者では発熱や咳が目立たず、食欲低下・活気低下・意識障害として現れることがあるため注意が必要です。マイコプラズマ肺炎では比較的軽症でも長引く乾性咳嗽が特徴です。
■ 診断に必要な検査
・胸部X線・CT検査:肺炎像(浸潤影・すりガラス影)の確認と範囲・重症度の評価に必須です。
・血液検査:白血球・CRP・プロカルシトニン(細菌性の指標)・LDHを評価します。
・喀痰培養・グラム染色:原因菌の同定と抗菌薬感受性の確認に重要です。
・尿中抗原検査:肺炎球菌・レジオネラの迅速診断が可能です。
・経皮的酸素飽和度測定(SpO2):酸素化の評価に用います。
当院では胸部X線・CT・血液検査・尿中抗原検査・SpO2測定による評価が可能です。
■ 主な治療方法
・抗菌薬療法:原因菌に応じた抗菌薬を選択します。外来治療可能な軽症例では内服抗菌薬、入院が必要な中等症〜重症例では点滴投与が行われます。
・抗ウイルス薬:インフルエンザ・コロナウイルスなどウイルス性肺炎では抗ウイルス薬が使用されます。
・対症療法:解熱薬・去痰薬・酸素投与・補液など
・誤嚥性肺炎の対策:口腔ケア・嚥下リハビリ・食事姿勢の管理
当院では軽症〜中等症の外来治療が可能です。重症例・SpO2が低下している場合は入院施設のある医療機関へ紹介いたします。
■ 予防や生活上の注意点
・肺炎球菌ワクチン・インフルエンザワクチンの接種(特に65歳以上・基礎疾患のある方に推奨)
・手洗い・うがい・マスク着用による感染予防
・口腔ケアの徹底(誤嚥性肺炎予防に特に重要)
・禁煙(喫煙は肺炎のリスクを高める)
・発熱・咳・息切れが続く場合は早めに受診する
■ ご予約はこちら
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