検査異常・健診異常
便潜血
■ 健康診断で「便潜血陽性」を指摘された方へ
便潜血検査は、便の中に目に見えない微量の血液が含まれているかどうかを調べる検査です。陽性となる原因はさまざまで、痔などの良性疾患から大腸ポリープ・大腸がんまで幅広い可能性があります。多くの場合は重大な病気ではありませんが、大腸がんの早期発見につながる重要なサインでもあるため、精密検査を受けることが大切です。
■ このような方は一度ご相談ください
・健康診断で便潜血陽性と言われた
・再検査・要精密検査と書かれていた
・便秘や下痢など便通異常がある
・家族に大腸がんの方がいる
便潜血が2回とも陽性だった方は特にお早めの受診をお勧めします
■ 便潜血陽性の際にまず行う検査
便潜血陽性の場合、原因を調べるために以下の検査を行います。特に大腸内視鏡検査は最も重要な精密検査であり、ポリープが見つかった場合はその場で切除できることもあります。
・直腸診・肛門鏡:出血源として多い痔核(いぼ痔)や裂肛(切れ痔)の確認、肛門付近の腫瘍の確認
・大腸内視鏡検査(大腸カメラ):出血の原因となる病変を直接確認
・血液検査:貧血の有無や炎症の確認
・腹部CT検査:腸管外の異常や腫瘍の評価
・(必要に応じて)便検査・胃カメラ
これらの検査は全て当院で施行できます。
大腸カメラ以外は予約なしで可能です。
■ 便潜血陽性の原因となる主な病気(全8選)
1. 大腸ポリープ
40歳以降に増加し、特に男性に多いとされています。
多くは良性ですが、一部は時間とともに大腸がんへ進行する可能性があります。
【検査】大腸内視鏡検査。
2. 大腸がん
日本で増加しているがんの一つで、50歳以上で発症が増加します。
初期には自覚症状がないことも多く、便潜血検査が早期発見のきっかけになることが多いです。
【検査】大腸内視鏡、組織生検、腹部CT、腫瘍マーカー(CEA・CA19-9)。
3. 痔疾(いぼ痔・切れ痔)
最も頻度の高い原因の一つです。
排便時の出血や違和感を伴うことが多く、若年から中高年まで幅広くみられます。
【検査】直腸診・肛門鏡。
4. 大腸憩室出血
腸の壁にできた小さな袋(憩室)から出血する疾患です。
中高年以降に多く、痛みを伴わない突然の出血が起こることがあります。
【検査】大腸内視鏡、腹部CT。
5. 虚血性腸炎
腸の血流が一時的に低下して炎症を起こす病気で、高齢者や便秘の方に多いです。
突然の腹痛と血便を伴うことがあります。
【検査】大腸内視鏡、腹部CT、血液検査(炎症反応)。
6. 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)
腸に慢性的な炎症が起こる病気で、若年から中年に多い傾向があります。
血便や下痢、腹痛などを繰り返すことがあります。
【検査】大腸内視鏡、組織生検、血液検査(CRP・貧血)、便中カルプロテクチン。
7. 感染性腸炎
細菌やウイルス感染により腸の粘膜が炎症を起こし、便潜血が陽性になることがあります。
発熱・下痢・腹痛などを伴うことが多いです。
【検査】便培養、便ウイルス抗原検査、血液検査(炎症反応)。
8. 上部消化管出血(胃潰瘍・十二指腸潰瘍)
便潜血検査は胃や十二指腸からの出血でも陽性になることがあります。
胃痛・黒色便・貧血などを伴うことがあります。
【検査】胃カメラ(上部内視鏡)、ピロリ菌検査。
■ 便潜血陽性を放置するとどうなる?
便潜血陽性を放置すると、大腸ポリープ・大腸がん・炎症性腸疾患・大腸憩室出血などが見つかる機会を逃す可能性があります。特に大腸がんは早期に発見すれば高い確率で治療可能な病気です。便潜血陽性の場合は大腸内視鏡検査を受けることが推奨されています。
■ よくある質問
Q. 便潜血陽性はすぐ大腸がんという意味ですか?
必ずしも大腸がんというわけではありません。痔やポリープなどが原因のことも多いですが、原因を確認するために内視鏡検査が推奨されます。
Q. 1回だけ陽性でも検査は必要ですか?
はい。1回でも陽性の場合は大腸内視鏡検査が推奨されています。
Q. 自覚症状がなくても検査は必要ですか?
早期の大腸がんは症状がないことが多いため、症状がなくても検査を受けることが大切です。
■ まとめ
便潜血陽性は、消化管からの出血を知らせる重要なサインです。多くは良性疾患ですが、大腸がんの早期発見につながることもあるため精密検査が重要です。当院では、苦痛の少ない大腸内視鏡検査を行い、原因の診断と治療を丁寧に行っています。健康診断で便潜血陽性を指摘された方は、お気軽にご相談ください。
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