症状
下痢
下痢でお悩みの方へ
―原因・考えられる病気・必要な検査―
「水のような便が出る」「排便回数が増えた」「急にトイレに行きたくなる」といった症状は一般的に「下痢」と呼ばれます。
下痢は感染症による一時的なものから、炎症性腸疾患や大腸がんなどの重篤な疾患まで幅広い原因で起こります。特に長引く下痢や血便を伴う場合は注意が必要です。
急性の下痢は数日で改善することも多いですが、慢性的に続く場合や繰り返す場合には、原因精査が重要です。
このような症状はありませんか
- 水様便・軟便が続く
- 排便回数が増えている
- 腹痛や腹部不快感を伴う
- 発熱・嘔吐を伴う
- 血便や粘液便が出る
- 長期間(2週間以上)続く
下痢の際に行う主な検査
■ 便検査(便培養・便中ウイルス検査・便中カルプロテクチン)
細菌性腸炎やウイルス性腸炎の診断、炎症性腸疾患の評価を行います。
■ 血液検査
炎症反応、脱水、電解質異常、貧血などを確認し、重症度や全身状態を評価します。
■ 大腸カメラ
潰瘍性大腸炎やクローン病、大腸がんなどを直接観察します。
■ 腹部CT検査
腸炎の広がり、腸閉塞や腫瘍の評価を行います。
■ 当院の検査の特徴
便培養・便中ウイルス検査・便中カルプロテクチンなどの検査を院内または迅速に実施可能です。
また、大腸カメラにはAI補助診断およびNBI・拡大観察機能を搭載し、炎症や腫瘍の精密評価を行っています。
下痢を引き起こす主な鑑別疾患
1. 感染性胃腸炎
ウイルス(ノロ・ロタなど)や細菌による腸炎で、急激な下痢、腹痛、嘔吐、発熱を伴います。冬季にはウイルス性が多く、夏季には細菌性が増加します。多くは自然軽快しますが、高齢者や脱水には注意が必要です。
2. 過敏性腸症候群(下痢型)
ストレスや自律神経の乱れが関与し、腹痛とともに下痢を繰り返す疾患です。排便後に症状が軽減するのが特徴で、若年〜中年層に多くみられます。検査で異常がないことを確認して診断されます。
3. 潰瘍性大腸炎
大腸の粘膜に慢性的な炎症が生じる疾患で、下痢に加えて血便や粘液便がみられます。若年〜中年に多く、再燃と寛解を繰り返すのが特徴です。大腸カメラと病理検査で診断します。
4. クローン病
口から肛門までの消化管に炎症が起こる疾患で、慢性的な下痢や腹痛、体重減少を伴います。若年者に多く、腸管狭窄や瘻孔などの合併症を生じることがあります。
5. 偽膜性腸炎
抗生物質使用後に腸内細菌叢が乱れ、クロストリジオイデス・ディフィシルが増殖することで発症します。水様性下痢や腹痛、発熱を伴い、重症化する場合もあります。
6. 虚血性腸炎
腸管の血流低下により炎症や壊死が生じる疾患で、突然の腹痛と血便を伴う下痢が特徴です。高齢者や動脈硬化のある方に多くみられます。
7. 大腸がん
進行すると便通異常として下痢や便秘を繰り返すことがあります。血便や体重減少を伴う場合は特に注意が必要で、早期発見のためには大腸カメラが重要です。
8. 乳糖不耐症
乳製品摂取後に下痢や腹部膨満をきたす疾患で、乳糖分解酵素の不足が原因です。食事との関連が明確であることが多く、食事指導で改善します。
9. 薬剤性下痢
抗生物質、下剤、糖尿病薬(メトホルミンなど)により下痢が生じることがあります。服薬歴の確認が重要で、原因薬剤の調整により改善することがあります。
早めの受診が勧められる症状
- 血便や黒色便を伴う
- 高熱や強い腹痛を伴う
- 脱水症状(口渇・尿量低下)がある
- 2週間以上続く
- 体重減少がある
よくある質問
Q. 下痢は様子を見ても大丈夫ですか?
軽症で数日以内に改善する場合は様子を見ても問題ないことが多いですが、症状が長引く場合や血便を伴う場合は受診をおすすめします。
Q. 食事はどうすればよいですか?
脂っこい食事や刺激物を避け、消化の良い食事を心がけてください。水分補給も重要です。
Q. 大腸カメラは必要ですか?
慢性的な下痢や血便を伴う場合、炎症性腸疾患や腫瘍の可能性があるため、大腸カメラによる評価が重要です。
■ ご予約はこちら
下痢でお悩みの方は、LINE予約またはWeb予約にて承っております。お気軽にご利用ください。
・LINE予約:https://lin.ee/I89uEVLC
・Web予約:https://izumiiin.reserve.ne.jp/