症状

頻尿・夜間頻尿・排尿障害

■ 頻尿・夜間頻尿・排尿障害を起こす主な鑑別疾患(全8選)

1. 過活動膀胱

膀胱が過敏になり、急に強い尿意が起こる病気です。
中高年に多く、頻尿や夜間頻尿の原因としてよくみられます。
【検査】尿検査、腹部超音波(残尿測定)。


2. 前立腺肥大症

加齢に伴って前立腺が大きくなり、尿道を圧迫する病気です。
男性の排尿障害の最も一般的な原因で、50歳以降に増加します。
【検査】PSA検査、腹部超音波、尿検査。


3. 膀胱炎・尿路感染症

細菌感染によって膀胱に炎症が起こる病気です。
女性に多く、頻尿・排尿時痛・残尿感などの症状がみられます。
【検査】尿検査、尿培養。


4. 糖尿病

血糖値が高い状態が続くと尿量が増え、頻尿や夜間頻尿の原因となることがあります。
口渇・多飲・体重減少を伴うことがあります。
【検査】血糖値・HbA1c、尿検査(尿糖・蛋白)。


5. 前立腺がん

前立腺にできる悪性腫瘍で、初期には症状が少ないことが多いですが、進行すると排尿障害がみられることがあります。
PSA値の上昇が発見のきっかけになることが多いです。
【検査】PSA検査、腹部超音波、必要に応じてMRI・生検。


6. 神経因性膀胱

神経の障害により膀胱の働きがうまく調整できなくなる状態です。
脳梗塞・脊髄疾患・糖尿病などが原因となることがあります。
【検査】腹部超音波(残尿測定)、尿検査、神経学的評価。


7. 尿路結石

尿路に結石ができる病気で、頻尿・血尿・強い側腹部痛が現れることがあります。
30〜50代男性に多く、脱水や夏季に発症しやすい傾向があります。
【検査】尿検査(潜血)、腹部超音波、CT。


8. 腎機能低下

腎臓の機能が低下すると尿の濃縮機能が低下し、夜間頻尿が起こることがあります。
むくみ・倦怠感・食欲不振を伴うことがあります。
【検査】血液検査(クレアチニン・eGFR)、尿検査(蛋白・潜血)、腹部超音波。


■ 夜間頻尿の主な原因

夜間頻尿には以下の原因が関係することがあります。

加齢による膀胱機能低下
前立腺肥大症
心不全(夜間に横になることで体液が再分配される)
糖尿病(多尿による夜間排尿増加)
睡眠時無呼吸症候群


■ 補足

頻尿・排尿障害は、膀胱や前立腺の病気だけでなく糖尿病心不全腎機能低下など全身の病気が関係することがあります。男性では前立腺疾患、女性では膀胱炎が原因となることが多いですが、症状の経過・随伴症状(排尿時痛・血尿・むくみなど)を丁寧に評価し、適切な検査を組み合わせることが重要です。