検査異常・健診異常
貧血
■ 健康診断で「貧血」を指摘された方へ
貧血とは、血液中のヘモグロビン(酸素を運ぶ成分)が減少した状態を指します。原因はさまざまで、鉄不足によるものが最も多い一方で、消化管からの出血や慢性疾患、血液疾患などが背景にあることもあります。特に成人男性や閉経後女性で貧血がみられる場合、消化管出血(胃潰瘍や大腸がんなど)が原因のこともあるため、精密検査が重要です。
■ このような方は一度ご相談ください
・健康診断で貧血を指摘された
・再検査・要精密検査と書かれていた
・最近疲れやすい、息切れしやすい
・めまい・立ちくらみがある
・黒い便や血便がある
■ 貧血を指摘された際にまず行う検査
貧血の原因を調べるために、以下の検査を行います。特に原因不明の鉄欠乏性貧血では消化管内視鏡検査が重要です。
・血液検査(Hb・MCV・フェリチンなど):貧血の種類と鉄不足の確認
・便潜血検査:消化管出血の確認
・胃カメラ(上部内視鏡):胃潰瘍・胃がんの確認
・大腸カメラ(下部内視鏡):大腸ポリープ・大腸がんの確認
これらの検査は全て当院で施行できます。
大腸カメラ以外は予約なしで可能です。
■ 貧血の原因となる主な病気(全8選)
1. 鉄欠乏性貧血
最も多い貧血で、女性や若年者に多いとされています。
月経による出血や食事からの鉄不足が原因となることが多く、疲労感・動悸・めまいなどがみられます。
【検査】血液検査(フェリチン)、鉄代謝検査(血清鉄・TIBC)。
2. 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃や十二指腸の粘膜が傷つき、慢性的な出血によって貧血が起こることがあります。
胃痛や黒色便を伴うことがあります。
【検査】胃カメラ(上部内視鏡)、ピロリ菌検査。
3. 大腸ポリープ
40歳以降に増加し、微量の出血が続くことで貧血の原因になることがあります。
自覚症状がないことも多く、健診で発見されることがあります。
【検査】大腸内視鏡検査。
4. 大腸がん
日本で増加しているがんの一つで、50歳以上で発症が増える傾向があります。
慢性的な出血により鉄欠乏性貧血をきっかけに発見されることがあります。
【検査】大腸内視鏡、組織生検、腹部CT、腫瘍マーカー(CEA・CA19-9)。
5. 慢性腎臓病
腎臓で作られるエリスロポエチン(赤血球産生ホルモン)の低下により貧血が起こります。
むくみや高血圧を伴うことがあります。
【検査】腎機能検査(クレアチニン・eGFR)、尿検査(蛋白・潜血)。
6. 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)
腸に慢性的な炎症が起こり、腸管出血や栄養吸収障害によって貧血が生じます。
下痢や血便、腹痛を伴うことがあります。
【検査】大腸内視鏡、組織生検、血液検査(CRP・アルブミン)、便中カルプロテクチン。
7. 溶血性貧血
赤血球が通常より早く壊れることで起こる貧血です。
黄疸や尿の色の変化がみられることがあります。
【検査】血液検査(網状赤血球・LDH・ハプトグロビン・直接クームス試験)。
8. 再生不良性貧血・血液疾患
骨髄で血液が十分に作られなくなる病気です。
疲労感・出血傾向・感染症などを伴うことがあります。
【検査】血液検査(末梢血塗抹・白血球分画)、骨髄検査。
■ 貧血を放置するとどうなる?
貧血を放置すると、慢性的な疲労・動悸・息切れ・心臓への負担増加のほか、背景疾患(胃がん・大腸がんなど)を見逃すリスクがあります。特に成人男性や閉経後女性の貧血では、消化管出血が原因のこともあるため、精密検査が重要です。
■ よくある質問
Q. 貧血は鉄剤を飲めば治りますか?
鉄欠乏性貧血であれば改善することが多いですが、原因を確認せずに治療することは推奨されません。まず原因の精査が大切です。
Q. 健診で軽い貧血と言われただけでも検査は必要ですか?
軽度でも、原因を確認することが大切です。特に男性や閉経後女性では消化管検査を検討します。
Q. 自覚症状がなくても問題ありませんか?
貧血はゆっくり進行すると症状が出にくいことがあります。症状がなくても精密検査を受けることが大切です。
■ まとめ
貧血は鉄不足によるものが多い一方で、胃潰瘍・大腸ポリープ・大腸がんなど消化管疾患が原因となることもあります。健康診断で貧血を指摘された場合は、原因を確認するための検査を受けることが大切です。当院では、血液検査・胃カメラ・大腸カメラなどを組み合わせて原因を総合的に診断しています。健診で貧血を指摘された方は、お気軽にご相談ください。
■ ご予約はこちら
検査・受診のご予約は、LINE予約またはWeb予約にて承っております。お気軽にご利用ください。
・LINE予約:https://lin.ee/I89uEVLC
・Web予約:https://izumiiin.reserve.ne.jp/