胸部
肺がん
■ 疾患の概要
肺がんとは、肺の上皮細胞から発生する悪性腫瘍です。日本ではがん死亡数の第1位を占める重篤な疾患で、年間約8万人以上が肺がんで亡くなっています。組織型によって非小細胞肺がん(腺がん・扁平上皮がん・大細胞がん)と小細胞肺がんに大別され、それぞれ治療法が異なります。
主な危険因子は以下の通りです。
・喫煙(最大のリスク因子。非喫煙者と比較して20〜30倍のリスク)
・受動喫煙
・職業性発がん物質(アスベスト・ヒ素・クロムなど)
・大気汚染・ラドン暴露
・遺伝的要因
50歳以上の喫煙者・元喫煙者の男性に多いですが、近年では非喫煙女性の腺がん(EGFR遺伝子変異を持つことが多い)も増加しています。
■ 主な症状
肺がんは早期には無症状のことが多く、症状が出現した際にはすでに進行していることがあります。
・長引く咳・血痰
・息切れ・呼吸困難
・胸痛(胸膜浸潤時)
・声のかすれ(反回神経麻痺)
・体重減少・食欲不振・倦怠感
・顔面浮腫・上肢浮腫(上大静脈症候群)
健診の胸部X線で偶然発見されることも多く、無症状の段階での発見が予後改善に最も重要です。
■ 診断に必要な検査
・胸部CT検査:腫瘍の位置・大きさ・リンパ節転移・胸膜浸潤を詳細に評価します。健診X線異常後の精密検査として必須です。
・気管支鏡検査・組織生検:確定診断のために腫瘍組織を採取します。
・PET-CT検査:全身の転移評価・病期診断に有用です。
・血液検査・腫瘍マーカー:CEA・CYFRA・NSEなどを評価します。
・遺伝子検査:EGFR変異・ALK融合遺伝子・ROS1など分子標的薬治療の適応決定に必須です。
当院では胸部CT・血液検査による初期評価を行い、専門医療機関と連携して確定診断・治療へとつなげます。
■ 主な治療方法
・外科的切除:早期例(I〜II期)では根治切除が第一選択です。
・放射線療法:手術不能例・切除後の補助療法として使用されます。
・化学療法:プラチナ製剤を中心とした併用化学療法
・分子標的療法:EGFR変異・ALK融合遺伝子陽性例に有効な治療法
・免疫チェックポイント阻害薬:PD-L1発現陽性例などで使用されます。
■ 予防や生活上の注意点
・禁煙が最大の予防策です。禁煙することでリスクは徐々に低下します。
・受動喫煙を避ける
・定期的な胸部CT検査(特に50歳以上の喫煙者・元喫煙者)による早期発見
・職業性発がん物質への暴露を防ぐ適切な防護措置
・健診で胸部X線異常を指摘された場合は早めにCT検査を受ける
■ ご予約はこちら
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