腰部・腎・泌尿器

坐骨神経痛

■ 疾患の概要

坐骨神経痛とは、体の中で最も長い末梢神経である坐骨神経が圧迫・刺激されることで、臀部から大腿後面・下腿にかけて痛みやしびれが放散する症状の総称です。疾患名ではなく症状名であり、背景にある原因疾患の治療が重要です。

主な原因疾患は以下の通りです。

腰椎椎間板ヘルニア(20〜40代に多い):突出した椎間板が神経根を圧迫
腰部脊柱管狭窄症(高齢者に多い):脊柱管の狭窄による神経圧迫
梨状筋症候群:お尻の筋肉(梨状筋)による坐骨神経の圧迫
腰椎変性すべり症:椎骨がずれることによる神経圧迫

日本では腰痛患者の約5〜10%に坐骨神経痛が存在するとされ、20〜70代と幅広い年齢層に発症します。


■ 主な症状

臀部〜大腿後面〜下腿外側への放散痛・しびれ(電気が走るような・焼けるような感覚)
腰痛
咳・くしゃみで症状が増悪(椎間板ヘルニアで特徴的)
歩行・立位で増悪・前屈で増悪または軽減(原因によって異なる)
筋力低下・足の感覚障害(重症例)

排尿障害・両側性の重篤な麻痺は馬尾症候群として緊急手術の適応となることがあります。


■ 診断に必要な検査

MRI検査:椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄の部位・程度を評価する最重要検査です。
腰椎X線(レントゲン):骨変形・すべり症の評価
神経学的診察:SLR(下肢伸展挙上)テスト・腱反射・筋力・感覚の評価
CT検査:骨変形・椎間孔狭窄の評価

当院では腰椎X線・CT・血液検査による初期評価を行い、MRIは専門医療機関と連携して施行します。


■ 主な治療方法

保存的治療(多くの場合まず試みる):安静・鎮痛薬(NSAIDs・プレガバリン・デュロキセチン)・筋弛緩薬・理学療法(温熱・牽引・運動療法)
神経ブロック療法:硬膜外ブロック・神経根ブロックにより痛みを緩和します。
外科的手術:保存的治療が無効・麻痺進行・排尿障害がある場合に椎間板摘出術・除圧術が選択されます。

当院では薬物療法・生活指導を行い、専門的な治療が必要な場合は整形外科・脊椎外科専門医療機関へ紹介いたします。


■ 予防や生活上の注意点

体幹筋の強化(腹筋・背筋・インナーマッスルのトレーニング)
・適正体重の維持
・重いものを持ち上げる際は膝を曲げて腰への負担を減らす
・長時間同一姿勢を避け、定期的に姿勢を変える
突然の麻痺・排尿障害が出現した場合は緊急受診

 

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