症状

胸部圧迫感

胸部圧迫感でお悩みの方へ

―原因・考えられる病気・必要な検査―

「胸が締め付けられるように感じる」「胸の中央が重苦しい」「押さえつけられるような違和感がある」といった症状は、一般的に「胸部圧迫感」と表現されます。

胸部圧迫感は、心臓や大血管の病気、食道や胃の病気、肺や胸膜の病気、筋肉や神経の異常など、さまざまな原因で起こります。特に、心筋梗塞や大動脈解離のように緊急対応が必要な疾患が隠れていることもあるため、症状の性質や持続時間、随伴症状を丁寧に評価することが重要です。

胸やけや胃の不快感に似ていても、実際には心臓の病気が原因であることがあります。逆に、心臓の病気と思われた症状が、逆流性食道炎など消化器疾患である場合もあります。症状が繰り返す場合や、冷や汗・息切れを伴う場合には、早めの受診をおすすめします。

このような症状はありませんか

  • 胸の中央が締め付けられる感じがする
  • 胸が重苦しい、圧迫されるように感じる
  • 歩行時や階段昇降時に症状が出やすい
  • 安静にすると軽くなる
  • 胸やけや胃の不快感にも似ている
  • 息切れ、冷や汗、吐き気を伴う
  • 背中、肩、首、あご、左腕などに違和感が広がる

胸部圧迫感の際に行う主な検査

■ 心電図・ホルター心電図
狭心症心筋梗塞、不整脈などの評価を行います。症状が出ていない時間帯の変化も確認できるため、発作的な症状の評価にも有用です。

■ 心エコー
心臓の動き、弁の異常、心機能低下の有無などを確認します。胸痛や息切れの背景にある構造的な異常の評価に役立ちます。

■ 血液検査
心筋障害の有無、炎症反応、貧血、電解質異常などを確認します。重篤な心疾患や全身状態の把握に重要です。

■ 胸部レントゲン検査
心拡大、肺炎、胸水、気胸など、胸部の異常を確認します。

■ 胸部・腹部CT検査
大動脈解離、肺疾患、縦隔病変、胸痛の原因となる腹部疾患などを詳しく評価します。

■ 胃カメラ(上部消化管内視鏡)
逆流性食道炎、食道炎、胃炎、潰瘍、食道・胃の腫瘍など、消化器由来の症状を確認します。

■ 当院の検査の特徴

当院では、胸部レントゲン・胃カメラにAI補助診断を導入しており、医師の読影・診断を補助することで、見落としの低減と診断精度の向上に努めています。

また、胃カメラではNBI(狭帯域光観察)・拡大観察機能を搭載しており、微細な粘膜変化や早期病変の評価にも対応しています。

胸部圧迫感を引き起こす主な鑑別疾患

1. 狭心症

冠動脈の血流が一時的に不足することで、胸の中央に締め付けられるような圧迫感が出現します。運動時や階段昇降時、寒冷刺激、精神的ストレスで誘発されることが多く、安静にすると改善するのが典型的です。放置すると心筋梗塞へ進展する可能性があるため注意が必要です。

2. 心筋梗塞

冠動脈が急激に閉塞し、心筋が壊死する重篤な疾患です。強い胸部圧迫感が20分以上続くことが多く、冷や汗、吐き気、息切れ、強い不安感を伴うことがあります。高齢者や糖尿病のある方では、典型的な激痛ではなく「重苦しい」「胃が悪い感じがする」と表現されることもあります。

3. 大動脈解離

大動脈の壁が裂けることで、突然の激しい胸部圧迫感や背部痛を生じます。「引き裂かれるような痛み」と表現されることが多く、血圧差、失神、麻痺などを伴うこともあります。発症直後の対応が生命予後に直結するため、胸痛・背部痛が急に出た場合には最優先で鑑別すべき疾患です。

4. 逆流性食道炎

胃酸が食道へ逆流することで、胸やけだけでなく胸部圧迫感のように感じることがあります。食後や就寝前、前かがみの姿勢で悪化しやすく、酸っぱい液体が上がる感じ(呑酸)や喉の違和感を伴うこともあります。心臓由来の胸部症状と紛らわしいため、鑑別が重要です。

5. 食道がん

初期には症状が目立たないこともありますが、進行すると胸のつかえ感や圧迫感、飲み込みにくさ、食事時の痛みが出現します。喫煙・飲酒との関連が強く、中高年男性では特に注意が必要です。症状が続く場合には胃カメラによる評価が重要です。

6. 気胸

肺に穴があき、胸腔内に空気が漏れることで突然の胸部違和感や圧迫感、呼吸困難を生じます。やせ型の若年男性に多い自然気胸のほか、肺疾患のある高齢者にもみられます。片側の胸の違和感と息苦しさが急に出た場合には注意が必要です。

7. 肺炎・胸膜炎

感染や炎症によって胸膜が刺激されると、胸部圧迫感や呼吸時痛として感じることがあります。発熱、咳、痰、全身倦怠感を伴うことが多く、高齢者では症状がはっきりしない場合もあります。胸の違和感と呼吸器症状がある場合には呼吸器疾患も念頭に置く必要があります。

8. 肋間神経痛・胸壁痛

肋骨周囲の筋肉や神経の刺激により、胸の圧迫感や刺すような痛みが出ることがあります。深呼吸や体の動き、咳で悪化しやすく、押さえると痛みが再現されることもあります。比較的良性のことが多いですが、胸痛ではまず心疾患など重篤な病気を除外することが重要です。

9. 心因性胸痛・自律神経症状

検査で明らかな異常が見つからないにもかかわらず、胸の圧迫感や息苦しさを繰り返し感じる状態です。不安や緊張、自律神経の乱れが関与し、動悸、過呼吸、めまいを伴うこともあります。ただし、診断の前提として心疾患や呼吸器疾患などの器質的病気を除外することが大切です。

早めの受診が勧められる症状

  • 強い胸部圧迫感が突然出現した場合
  • 20分以上続く胸の締め付け感
  • 冷や汗・息切れ・吐き気を伴う
  • 背中や左腕、あごへ広がる違和感がある
  • 呼吸困難や失神を伴う

よくある質問

Q. 胸部圧迫感はすぐに受診した方がよいですか?

はい。特に突然始まった症状、強い圧迫感、冷や汗や息切れを伴う場合は、心筋梗塞や大動脈解離などの可能性があるため、早急な受診が必要です。

Q. 胃の病気でも胸が苦しくなりますか?

はい。逆流性食道炎や食道の炎症では、胸やけではなく胸部圧迫感として自覚されることがあります。消化器症状と心疾患の症状は重なることがあるため、自己判断は避けた方が安心です。

Q. 軽い症状でも検査は必要ですか?

症状が軽くても、繰り返す場合や運動時に出る場合は検査をおすすめします。特に高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙歴がある方では、軽い症状でも虚血性心疾患が隠れていることがあります。

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