胸部

心房細動

■ 疾患の概要

心房細動とは、心臓の上部(心房)で無秩序な電気信号が発生し、心房が細かく震えるように収縮することで脈が不規則になる不整脈です。日本では約100万人以上が罹患し、高齢化に伴い増加しています。脳梗塞の最も重要な原因の一つとして知られています。

主な原因・リスク因子は以下の通りです。

・高血圧・心不全・弁膜症
・糖尿病・肥満・睡眠時無呼吸症候群
・加齢(70歳以上では約10%に存在)
・甲状腺機能亢進症・アルコール多飲・過度のカフェイン

発作性(7日以内に自然停止)・持続性・長期持続性・永続性に分類されます。


■ 主な症状

・動悸・胸の不快感
・息切れ・易疲労感
・めまい・失神感
・脈の不整(脈がバラバラ・飛ぶ感覚)

無症状のまま経過する方も多く、健診の心電図や脳梗塞発症後に初めて診断されることもあります。心房細動では心房内に血栓が形成されやすく、これが脳に飛ぶことで心原性脳塞栓症が生じます。


■ 診断に必要な検査

・心電図:P波の消失・不規則なRR間隔が特徴的所見です。発作性の場合は発作時の記録が必要です。
・ホルター心電図(24時間心電図):発作性心房細動の検出に有用です。
・心エコー(心臓超音波検査):心臓の構造・機能評価・心房内血栓の確認
・血液検査:甲状腺ホルモン・BNP・凝固系・電解質を評価します。

当院では心電図・ホルター心電図・心エコー・血液検査による評価が可能です。


■ 主な治療方法

・抗凝固療法(脳梗塞予防):最も重要な治療です。CHADS₂スコアに基づいてDOAC(直接経口抗凝固薬)が処方されます。
・心拍数コントロール:β遮断薬・カルシウム拮抗薬・ジゴキシンにより心拍数を管理します。
・リズムコントロール(洞調律維持):抗不整脈薬・電気的除細動・カテーテルアブレーション(肺静脈隔離術)
・基礎疾患の治療:高血圧・心不全・弁膜症などの管理

当院では薬物療法の処方・定期的な心電図・心エコー・血液検査による管理を行っております。カテーテルアブレーションが必要な場合は専門医療機関へ紹介いたします。


■ 予防や生活上の注意点

・抗凝固薬を自己判断で中断しない(脳梗塞リスクが急上昇する)
・高血圧・糖尿病・心不全の適切な管理
・禁煙・節酒・肥満の改善
・睡眠時無呼吸症候群の治療
・動悸・息切れ・めまいが出現したら早めに受診する

 

■ ご予約はこちら

検査・受診のご予約は、LINE予約またはWeb予約にて承っております。お気軽にご利用ください。

・LINE予約:https://lin.ee/I89uEVLC
・Web予約:https://izumiiin.reserve.ne.jp/