肝臓・胆のう・膵臓
膵臓がん
1. 疾患の概要
膵臓がん(膵癌)は、膵臓に発生する悪性腫瘍の一つで、日本でも患者数が増加している疾患です。膵臓は胃の後ろ側に位置する臓器で、消化酵素を分泌する働きと、血糖値を調整するホルモン(インスリンなど)を分泌する働きを担っています。
膵臓がんは初期の段階では自覚症状がほとんどなく、発見が遅れやすいことが特徴です。そのため、診断された時点で病気が進行している場合も少なくありません。
発症の原因は完全には解明されていませんが、以下のような要因が関係していると考えられています。
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喫煙
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慢性膵炎
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糖尿病
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肥満
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家族歴(遺伝的要因)
日本では主に60歳以降に発症することが多く、男性にやや多い傾向があります。
2. 主な症状
膵臓がんは初期には症状がほとんどありませんが、進行すると以下のような症状がみられることがあります。
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上腹部痛
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背部痛
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食欲不振
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体重減少
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倦怠感
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黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
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尿の色が濃くなる
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糖尿病の急な悪化
膵臓の頭部にがんが発生すると、胆管が圧迫されて黄疸が出現することがあります。
また、膵臓がんの症状は
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胃炎
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胆石症
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慢性膵炎
など他の消化器疾患と似ている場合があり、正確な診断が重要になります。
3. 診断に必要な検査
膵臓がんの診断には、血液検査と画像検査を組み合わせて行います。
血液検査
腫瘍マーカー(CA19-9など)を確認します。ただし腫瘍マーカーだけで診断することはできません。
腹部エコー
膵臓の腫瘍や胆管拡張の有無を確認します。健康診断や外来診療で行われることが多い基本的な検査です。
腹部CT
膵臓の腫瘍の位置や大きさ、周囲臓器への広がりを評価します。
MRI / MRCP
膵管や胆管の状態を詳しく評価するために行われることがあります。
必要に応じて専門医療機関でさらに詳細な検査が行われることもあります。
4. 主な治療方法
膵臓がんの治療は、病期(ステージ)や患者さんの状態によって決定されます。
手術
腫瘍が膵臓に限局している場合には、外科的切除が根治を目指す治療となります。
抗がん剤治療
手術が難しい場合や再発予防のために抗がん剤治療が行われます。
放射線治療
一部の症例では放射線治療が行われることもあります。
膵臓がんの治療は高度な専門医療が必要になることが多いため、専門医療機関との連携が重要です。
当院では腹部エコーや腹部CTなどの検査を行い、膵臓がんが疑われる場合には速やかに専門医療機関へご紹介いたします。
5. 予防や生活上の注意点
膵臓がんを完全に予防する方法は確立されていませんが、以下の生活習慣がリスク低減に関係すると考えられています。
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禁煙
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適正体重の維持
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バランスの良い食事
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適度な運動
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糖尿病など生活習慣病の管理
また、膵臓がんは早期発見が難しい疾患ですが、
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背部痛が続く
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原因不明の体重減少
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糖尿病の急な悪化
などの症状がある場合には、早めに医療機関で検査を受けることが重要です。