四肢・皮膚・全身
変形性膝関節症
■ 疾患の概要
変形性膝関節症とは、膝関節の軟骨が徐々に摩耗・変性し、骨の変形や炎症が生じることで慢性的な膝の痛みと機能障害を引き起こす疾患です。日本では推計約2,500万人が罹患し、65歳以上の約60%に存在するとされる非常に頻度の高い疾患です。
主な原因・リスク因子は以下の通りです。
・加齢(最大の危険因子)
・肥満:体重増加により膝への負荷が増大する
・女性:閉経後に急増するため女性に約2倍多い
・過去の膝関節外傷:半月板損傷・靭帯損傷・骨折
・筋力低下(特に大腿四頭筋)
・O脚・X脚などの関節アライメント異常
当院は消化器・内科に加え整形外科疾患にも対応しており、変形性膝関節症の診断から保存的治療・関節内注射まで一貫して行っております。
■ 主な症状
・膝の痛み:動作開始時の痛み(立ち上がり・歩き始め)が特徴。進行すると安静時痛・夜間痛も出現
・朝のこわばり:起床時の膝の動かしにくさ(30分以内に改善するのが特徴)
・膝の腫脹・熱感:関節液の増加による腫れ(水がたまる)
・可動域の制限:膝が完全に伸びない・曲がらない
・関節のきしみ音(クレピタス)
・歩行障害・階段の昇降困難
症状はX線上の変化と必ずしも一致せず、軽度の変形でも強い痛みを感じる方がいる一方、高度の変形でも症状が軽微な方もいます。
■ 診断に必要な検査
・膝関節X線検査:関節裂隙の狭小化・骨棘形成・骨硬化・変形の程度を評価します。当院で施行可能です。
・身体診察:圧痛点・関節可動域・筋力・腫脹・歩行状態の評価。当院で施行可能です。
・血液検査:関節リウマチ・偽痛風・感染性関節炎など他疾患の除外に用います。当院で施行可能です。
・関節液検査:膝に水がたまっている場合、穿刺して性状を確認します。当院で施行可能です。
・MRI検査:半月板・靭帯損傷・骨壊死の詳細評価(専門医療機関と連携)
■ 主な治療方法
治療は重症度・年齢・生活背景に応じて選択します。
・運動療法:最も重要な保存的治療です。大腿四頭筋強化(膝伸展運動)・有酸素運動が痛みの軽減と機能改善に有効です。当院で指導を行っております。
・体重管理:体重を1kg減らすと膝への負荷が約3〜4kg軽減されます。当院で生活指導を行っております。
・薬物療法:NSAIDs(消炎鎮痛薬)・アセトアミノフェン・デュロキセチン・漢方薬など。当院で処方可能です。
・関節内注射:
・ヒアルロン酸注射:関節液の潤滑性を補い、痛みを軽減します。週1回×5回を1クールとして行います。当院で施行可能です。
・ステロイド注射:炎症・腫脹が強い場合に有効です。当院で施行可能です。
・装具療法:膝サポーター・足底板(インソール)による関節への負荷軽減
・手術療法:保存的治療が無効・高度の変形がある場合。高位脛骨骨切り術・人工膝関節置換術(専門医療機関へ紹介)
当院では診断・薬物療法・ヒアルロン酸注射・ステロイド注射・運動指導・生活指導を一貫して行っております。手術適応と判断した場合は整形外科専門医療機関へ紹介いたします。
■ よくある質問
Q. 膝に水がたまっています。抜いた方がよいですか?
膝の水(関節液)は炎症によって増加します。水を抜くこと自体が癖になることはなく、腫れや痛みが強い場合は穿刺して楽になることが多いです。当院で対応可能ですのでご相談ください。
Q. ヒアルロン酸注射はどれくらい効きますか?
個人差がありますが、週1回×5回の注射で痛みが軽減し、数ヶ月効果が続く方が多いです。定期的に繰り返すことで症状をコントロールできる方も多くいらっしゃいます。
Q. 手術しかないと言われました。他に方法はありますか?
手術前に運動療法・関節内注射・体重管理などの保存的治療を試みることが推奨されています。セカンドオピニオンも含めてご相談ください。
■ 予防や生活上の注意点
・適正体重の維持(膝への負荷軽減に最も効果的)
・大腿四頭筋の筋力強化(椅子に座っての膝伸展運動・スクワットなど)
・ウォーキング・水中歩行(低負荷の有酸素運動)
・正座・膝の深曲げ・階段の昇降は症状に応じて制限する
・膝サポーターの活用(外出時・運動時)
・痛みが強くなったら無理をせず早めに受診する
■ ご予約はこちら
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