症状
右季肋部痛(右上腹部の痛み)
右季肋部痛(右上腹部の痛み)でお悩みの方へ
―原因・考えられる病気・必要な検査―
「右上腹部が痛い」「食後に右側が重い」「背中や肩に痛みが広がる」といった症状は「右季肋部痛」と呼ばれます。この部位には肝臓・胆のう・胆管・膵臓など重要な臓器があり、さまざまな疾患が原因となります。
特に胆石症や胆のう炎、胆管炎、肝疾患、膵炎などは頻度が高く、場合によっては緊急対応が必要となることもあります。また、まれに心疾患や肺疾患が関連することもあり、慎重な鑑別が重要です。
当院では、症状の経過や食事との関連、発熱の有無などを詳しく確認し、腹部超音波・血液検査・CT検査などを組み合わせて原因を迅速かつ正確に評価します。
このような症状はありませんか
- 右上腹部の持続する痛み
- 脂っこい食事後に痛みが出る
- 背中や右肩に広がる痛み
- 発熱や寒気を伴う
- 吐き気・嘔吐を伴う
- 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
右季肋部痛の際に行う主な検査
■ 腹部超音波検査
胆石症、胆のう炎、肝臓疾患などの評価に最も有用な初期検査です。非侵襲的で迅速に診断できます。
■ 血液検査
炎症反応、肝機能(AST・ALT・ALP・γ-GTP)、胆道系酵素、膵酵素を測定し、胆道感染や膵炎の有無を評価します。
■ 腹部CT検査
胆管炎、膵炎、腫瘍性疾患の評価に有用で、病変の広がりや重症度を詳しく確認します。
■ 胃カメラ
心窩部に近い痛みの場合、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの消化管疾患の鑑別に行います。
■ 胸部レントゲン
肺炎や胸膜炎など、胸部疾患による関連痛の評価に用います。
■ 当院の検査の特徴
当院では腹部超音波・血液検査・CT検査を院内で迅速に実施可能で、胆道系・肝臓・膵臓疾患の早期診断に対応しています。
また、必要に応じて内視鏡検査や他科連携を行い、幅広い鑑別に対応します。
右季肋部痛を引き起こす主な鑑別疾患
1. 胆石症
胆のう内に結石が形成され、脂っこい食事後に右上腹部痛を引き起こします。痛みは発作的で、背中や右肩に放散することがあります。女性や中高年に多くみられます。
2. 胆のう炎
胆石が原因となり胆のうに炎症が起こる疾患で、持続する右季肋部痛と発熱が特徴です。重症化すると敗血症に進行することもあり、早期治療が重要です。
3. 胆管炎
胆管の感染により発症し、右上腹部痛、発熱、黄疸(Charcotの三徴)を呈します。重症化するとショック状態に至ることがあり、緊急対応が必要となる疾患です。
4. 急性肝炎
ウイルス感染や薬剤などにより肝臓に炎症が生じる疾患で、右季肋部痛や倦怠感、黄疸を伴うことがあります。血液検査で肝酵素の上昇を認めます。
5. 急性膵炎
膵臓の急性炎症により、強い上腹部痛が出現し、背部に放散するのが特徴です。アルコールや胆石が主な原因で、重症化する場合があります。
6. 胃がん
進行すると心窩部から右季肋部にかけての痛みとして自覚されることがあります。体重減少や食欲低下を伴う場合は注意が必要です。
7. 肺炎(右下葉)
右肺下葉の炎症により、腹部痛として感じることがあります。発熱や咳を伴う場合は呼吸器疾患も疑う必要があります。
8. 狭心症
心筋への血流低下により、胸痛ではなく右上腹部痛として感じることがあります。労作時に悪化し、安静で軽快するのが特徴です。
9. 筋骨格系の痛み(肋間神経痛など)
肋骨周囲の筋肉や神経の炎症により痛みが生じます。体動や姿勢で痛みが変化するのが特徴で、内臓疾患との鑑別が重要です。
早めの受診が勧められる症状
- 発熱・寒気を伴う
- 黄疸(皮膚や白目が黄色い)
- 強い持続する痛み
- 吐き気・嘔吐が強い
- 意識障害や血圧低下を伴う
よくある質問
Q. 食後に痛むのは胆石の可能性がありますか?
はい、特に脂っこい食事後に痛みが出る場合は胆石症の典型的な症状です。腹部エコーで評価可能です。
Q. 発熱を伴う場合は危険ですか?
胆のう炎や胆管炎など感染症の可能性があり、早期治療が必要です。早めに受診してください。
Q. 胃の病気でも右側が痛くなりますか?
はい、胃や十二指腸の病気でも痛みが右側に広がることがあります。鑑別のためには内視鏡検査が重要です。
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